ちぎり絵、好きですか?
時期的にクリスマスということで、今回縁あって当事業所でちぎり絵を制作することになりました。
納品先は当事業所の関連施設である高齢者住宅「まごころ」。
心を込めたクリスマス仕様のちぎり絵でもって、施設のおじいさんおばあさんを喜ばせたいということなんですよ。
そして、おじいさんおばあさんにもなると、だんだんと視力が低下してくるものなんです。年齢には勝てない。
ちぎり絵、どのくらいの大きさを想像してます?
A4のコピー用紙サイズのちぎり絵だと、認識なんてしてもらえないかもしれない。
なので、80cm×100cmの模造紙でちぎり絵を制作することになりました。
決まったからには早速材料を買いにコーチャンフォーへ。
台紙となる模造紙、ちぎる為の折り紙、貼るためのノリを、あーだこーだ言いながら調達しました。
モデルとなるサンタのイラストをプリントアウトし、模造紙に下書きしました。
80cm×100cmサイズの下書きされたサンタを見た感想は
この作業本当に終わるの?
いやでかいよ。サンタでかいよあんた。
80cm×100cmて。
絵の具で塗るんじゃないのよ今回。
ちぎるのよ。
ちぎって貼るのよ。
80cm×100cmて。
しかしこれくらいのでかめのサンタじゃないと、おじいさんおばあさんは認識してくれないかもしれない。
おじいさんとおばあさんの笑顔のために、我々利用者と職員は頑張るしかない。
終わりの見えないちぎり絵制作が開始しました。
折り紙をちぎる。
折り紙をちぎる。
ちぎる、ちぎる、ちぎる。
え?どんだけ折り紙をちぎれば良いの?
ちぎる段階で終わりが見えない。
ある程度ちぎった段階でノリを使って貼っていきます。
貼る。
貼る。
貼る、貼る、貼る。
え?どんだけ貼れば模造紙埋まるの?
貼り始めた段階で完成形が見えない。
単純作業が我々を無口にさせます。
みんなでカニ食ってるわけじゃないのに、なぜかみんな無言。
ちぎり絵=カニ
という方程式が爆誕しました。
単純作業すぎて。休憩を挟むタイミングすらわからない。
ちぎる、貼る
ちぎる、貼る
寝ず、飲まず、食わずで32時間ほど経過したでしょうか。
我々の目の前の模造紙には、大きなプレゼントを携えた、どでかいサンタさんのちぎり絵が完成していました。
全員が放心状態。
口から泡出てる人もいたかもしれません。
おじいさんとおばあさんの笑顔のために、我々はついにこの偉業を達成しえました。
後日、どでかいサンタのちぎり絵が高齢者住宅の壁に張り出されたと、風の噂で聞きました。
おじいさんとおばあさんが喜んでいたと、風の噂で。
我々の32時間は報われたのだと。
ちぎり絵制作を手伝ってくれた利用者のみなさんありがとうございます。
あの時間は無駄ではなかった。
おじいさんとおばあさん
フォーエバー、ソーファイン
現場からは以上です。
当文章担当小野、別サイトでラーメンブログ書いてます(ラーメン修行編)
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